日本でのホットロッドというカスタムカー文化はバイクも含めて語りたい

ホットロッド一笠百業

2016から2年続けて、横浜のホットロッドカスタムショーにswitchのブースを出展してきました。
今やすっかり市民権を得た感のある「ホットロッド」、多くの方が関心を持たれるようで、特にショーの開催期間中は弊社ブログにも「ホットロッド」の検索から、私の個人的な趣味の話で脱線しまくった出展の記事に多くのアクセスがありました。

私自身、おそらく当時の旧車好き達にとって象徴的な文化であったはずのホットロッドに対して、同世代の旧車好きがどんなことを書いているのか気になり調べたりしました。
が、案外ピンとくる記事が見つかりづらかったんですね。
当時の情熱を共有できるホットロッド関連の記事を読んで懐かしさに浸ろうと思っていたら、肩透かしを食ってちょっと物足りなさを感じました。

ホットロッドど真ん中世代はもう少し上の世代なので、私が語ることを少し躊躇しますが、それでもやはり私にとっての青春時代を象徴する文化ですので私にとってのホットロッドを書いてみたいと思います。

日本のホットロッドはいつ頃から始まったの?

これが実は私にとって難しい疑問なんです。
と、いうのも、ホットロッド自体はアメリカで1930年頃に始まったカスタムカーの文化なのですが、日本はまだ戦前戦中ですよね。
しかも、ウィキペディアのホットロッドの項目にあるような具体的なカスタムのスタイルは確かに日本でもあったのですが、私の感覚ではホットロッドというのは単に特定の旧車カスタムにとどまらない、音楽や映画、ファッションなど、1970年代アメリカンカルチャーへの憧憬と模倣をベースにした日本独自の展開があったように思います。
特に最初期にアメ車やハーレーの実物を入手できたのはごく一部の人だけだったはずですので、当時の主なカスタムのベース車は国産車でした。
それですらかなり贅沢な遊びだったはずです。
日本に入ってきたのはおそらく早くても1970年頃、私はまだ生まれるか生まれないかのころですが、後に先輩達に伺った話を思い出すと、当時の日本のホットローダーがお手本にしたのは「イージーライダー」や「アメリカングラフティ」などに出てくる車やファッションが典型的なスタイルだと思います。
もちろん私もこの二本の映画は大好きでバイブルのような存在です。

ちなみに私が旧車カスタムに興味を持った少年時代からハマっていった二十歳頃、80~90年代に割と身近だった車種を思いつくまま挙げると、
ケンメリ
s800
ジムニー
ライフ
s360
ダイハツフェローマックス
日野コンテッサ
ギャラン…etc…
ホットロッド

ホットロッドとは

ホットロッドは本来、比較的オトナな車を、出力を上げたり、軽量化をしたりと、より刺激的に走ることを目的としてカスタムすることを指すんだと思います。
その中で典型的なトレンドも出てきました。
特に外観においては「チョッパー」と呼ばれる、ピラー部分を短くチョップ(chop:切断する、削る)して屋根を低くするスタイルが典型でしょう。
もしかしたら、軽量化や空力など技術的な理由があって始められたカスタムかもしれませんが、むしろ、チョップすることで実現される精悍なヴィジュアルが支持されて広まったのだと思います。
しかし、先ほど言いました通り、厳密に技術的なカスタムのことだけを考えるのは「ホットロッド」と呼ばれる文化の醍醐味を欠くような気がします、少なくとも私にとっては。
むしろ、今振り返ると、70年代という社会や生活スタイルの変化がよりダイナミックだった時代を背景に、「古くてみすぼらしいもの」を拒否して「新しくて刺激的なもの」を求める若者特有の情熱、その顕れの一つのカタチが「アメリカンなスタイルへの憧れ」で、それを丸ごと象徴していたのが「ホットロッド」だったように思います。

なんだか話を大きくしすぎたような気がしますが、少なくとも私個人にとって、「ホットロッド」とは、単に車やバイクのカスタムに限らない、音楽や映画やファッションなど、より包括的なカルチャーを前提としているのです。
ホットロッド

旧車カスタムの頂点「ハーベストタイム」

実は、「ホットロッド年表」みたいなものが、書けるんじゃないかと思っていたのですが、記憶って曖昧ですね。
「あれ?あのカスタム流行りだしたのいつ頃だっけ?」「あのスタイル最初にやりだしたのどこのガレージだっけ?」となってしまいました。
そんな中でも、おそらく硬軟全てのホットローダーにとって共通の思い出といえばやはり「ハーベストタイム」でしょう。
「ハーベストタイム」は、当時日本のみならず世界のハーレーのカスタム界を牽引していたカリスマ的なカスタムショップ「DEN」が主催するカスタムバイクショー(カスタムサイクルショーと銘打っていたか?)で、ホットロッド文化の一つのピークだったと言えると思います。
「ハーベストタイム」は完全にバイク(というかハーレー)のカスタムショーでしたが、やはり「ホットロッド」の面々とカブってくるんです。
当時、私は二十歳になるかならないか頃だったんですが、自前のバイクの納車が間に合わず、先輩の車に同乗させてもらって行った記憶があります。
日本中のハーレーが集まっているんじゃないかと思うくらい見渡す限りハーレーハーレー、衝撃的な光景でした。

今年もホットロッドカスタムショーに出展いたします。

「ハーベストタイム」をピークと捉えるのは、私の個人的な感傷かもしれませんが、若さと情熱のホットローダーも、当時その最年少クラスであった私ですら、もうオジサンです。
その後の旧車カスタムは車いじりの一つのジャンルとして確立していく中で、趣味的・娯楽的な性格が強くなってきた気がします。
ホットロッド
パシフィコ横浜で開催される「ホットロッドカスタムショー」はご家族で楽しく過ごせる明るく華やかなイベントになっています。
旧車のカスタムカーは、むしろ今の若い世代にこそ新鮮でカワイイルックスで楽しめると思います。
そんなイベント会場の片隅に、今年も我らswitchもブースを構えておりますので、ご来場の折には是非お立ち寄りください。

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