ランプシェードの張り替え・修理についてご了承いただきたいことなど

ブラケットシェード張替修理

布製・紙製等のランプシェードの張り替え・修理を主に、器具の修復も承ります。

愛着を持って使ってきたランプシェードが破れてしまった、汚れてしまった。
でもまだ使いたい。
となれば、張り替えるしかないです。
破れなどのダメージが小さい場合、部分的な補修を希望されるお客様もいらっしゃいますが、申し訳ありませんが、布、紙などのランプシェードの修理は張り替えのみとなります。

修理できる工房も減り、純粋な笠屋は東京では4、5件になってしまいました。
永く使っていただけるような製品作りを目指す我が社としては、できる限り力になりたいと思っています。
当社製品・他社製品とも承ります。

が・・・・・、張り替えならではの難しさもあり、いくつかご了承いただきたい事項がございます。

原状復帰を目指す場合

・完全に元通りにするのは難しい
ハンドメイド製品ですので、そもそも同じ製品ですら個体差があるものです。
加えて、何年も前の(あるいは何十年も前の)製品となりますと、全く同じ素材・材料がご用意できない事も多くなります。
その場合、出来るだけ似た物を探して張り替えることになるのですが、この時の素材の差が完成品の印象を大きく変えてしまうこともあります。

また、柄やモチーフのある素材の場合は、配置を完全に意図した通りの場所に持っていくのが難しいこともあり、そうなると原状との違いがさらに大きくなりやすく、意匠が変わったように感じることもあるかもしれません。

・経年変化による風合いの変化
永く大切に使われたランプシェードは、素材の退色や灼けにより風合いが変化しています。
それこそがアンティークやビンテージの味わいなのですが、張り替えをすることでその風合いがリセットされてしまいます。
永く大事にしてきたからこそ愛着が湧き、張り替えをご依頼いただくのですが、この風合いのリセットによる印象の変化に違和感を感じることもあるかもしれません。

〜原状復帰を目指した張り替え例〜

大仏シェード張替前
美しいフォルムのランプシェード。経年による退色もクラシックな佇まいに貫禄を与えていて素敵です。
汚れてきたので張り替えたいと持ち込まれました。

大仏シェードほぐし
生地を解いてみると折り込まれた裏は鮮やかなボルドー。
経年による退色で表面からはほとんど赤味は消えていたんですね。

大仏シェード張替後
退色前の生地に似た鮮やかな色合いの物を見つけて張り替えました。
元を見たことのない我々からすると別物のような印象になってしまい少し心配に。
しかしお客様は元通りになったと喜んでくださったので一安心しました。
縁の飾りテープも今回は交換になったのですが、全く同じものは見つからず、意匠の似たもので交換しました。

素材を変更(着せ替え)する場合

・素材の選定
素材の種類、色柄の希望、あるいは素材の持ち込み等、可能な限り対応致しますが、枠の素材、形状、大きさ、状態によって張れる素材の種類や大きさ等には制限があります。
・デザインの指定
柄やモチーフのある素材の場合、その位置を完全に意図した通りの場所に持っていくのは難しいため、デザインの指定通りにならないこともあります。

〜素材を変更(着せ替え)した張り替え例〜

別珍シェード張替前
グリーンの発色としっとりとした質感が美しい別珍生地のランプシェード。
関西のお客様より送っていただきました。
ご希望は破れを直し、色のトーンを下げてほしいとのこと。
お客様のイメージされた生地を探し、サンプルをお見せし納得いただけましたら、張り替え作業をはじめます。

別珍シェード張替後
お客様が着せ替えに選ばれたのは同じく別珍の生地。
同素材ですがグリーンのトーンを下げたことにより、質感も元の生地に比べややマットな印象に。

枠(フレーム)について

張り替えの土台となるシェードの枠(フレーム)ですが、生地の張り替えが必要になる頃には、枠にもそれなりのダメージがあることが多いです。
最低限、歪みがなく、生地を張るテンションに耐えられる強度のある枠であれば、そのまま再利用できます。
枠のダメージはシェードを解いてから見つかることも多いため、最初の見積もりから追加料金になってしまうことが多いです。
歪みがあったり、強度に不足がある場合、枠の修理や作り替えも併せて必要になりますが、特に修理の場合、作り替えるよりもコストが掛かることもよくあります。
あらかじめコスト優先なのか、再利用優先なのかお伝えください。

以上の点をご理解いただいた上で、修理のご依頼をお願いいたします。

実際の修理の流れ

⑴まずは、一度ご連絡ください。
メール・電話で受け付けております。
►問い合わせページ

⑵その後、お客様のランプシェードの現状を確認し、お見積もりをいたします。
東京都内、またはその近郊の方は巣鴨の当社工房へ直接お持ち込みいただけます。
遠方の場合、郵送・宅配便でお客様のランプシェードをお送りください。
場合によっては写真での現状確認も承りますが、正確なお見積もりは実際に現物を見たときになります。
また実際に作業に入ってランプシェードを解いた後に、表からは確認できなかったダメージ等が見つかった場合、追加料金が発生する可能性がございます。

⑶素材・材料を揃え、お客様にご確認いただきます。
素材の選定ではお客様に十分納得いただけるよう努めます。
ご希望があれば、素材のサンプルをお送りし、ご確認いただくことも可能です。

⑷張り替え・修理後、納品となります。

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